同級生から「むかつく」「殺人鬼」…高専学生自殺、調査報告書でいじめ認定(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
山口県周防大島町の大島商船高専で2016年5月、寮生だった1年生の男子学生(当時15歳)が自殺した問題で、同校が設置した第三者調査委員会(委員長・曽我智史弁護士)は17日、「学生が自死した原因は明らかにクラスメートからの『いじめ』である」とする調査報告書を発表した。学校側の対応については、いじめと自殺との因果関係の検証をしていなかったとし、「責任を果たしたとは言えない」と批判した。
寮生だった学生は入学後の16年5月21日、夜間に校舎から飛び降りて自殺した。同校は「自殺の原因は不明」としていたが、遺族の要望を受け、学校側は18年3月に第三者委を設置。「(いじめが自殺の)一定の要因となったと考えられる」との調査結果をまとめたが、遺族側は納得せず、学校側は新たにメンバーを代えた第三者委を設け、20年11月から調査を続けてきた。
調査報告書では、学生が16年4月10日から、亡くなる直前の5月20日にかけ、複数の同級生からいじめを受けていたとした。無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「なんとなくむかつく」「うざい」といった投稿を送りつけられたり、「殺人鬼」と周囲に触れ回られたり、話し方をまねた動画を撮影されたりしており、こうした計22件の行為をいじめと認定した。
中でも、亡くなる前日には寮の机に性的な本を入れられてからかわれ、本を投げ捨てると、「取りに行け」と命令されていたとし、報告書では、「この日の行為が直接の(自殺の)きっかけとなった」とした。
また、学校側の対応についても自殺後の再発防止に向けた調査が「ほとんどされていない」と指摘。特に調査結果から自殺との関連を検証する作業がなく、こうした行為が「保護者の心を傷つけてしまった」とした。
男子学生の母親は代理人弁護士を通じて「学生たちには、軽はずみな言動が相手を死に追いやってしまうという現実を受け止め、深く反省してほしい。学校側には徹底した再発防止、風化防止を行っていただきたい」とのコメントを発表した。同校の古荘雅生校長は記者会見を開き、「一人の学生の生命を守りきれなかったことは全て学校の責任。指摘された問題点、提言を検証し、再発防止と教育環境の向上に努めていきたい」と述べた。
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