支局長からの手紙:子どものまなざし /兵庫 | 毎日新聞
支局長からの手紙:子どものまなざし /兵庫 | 毎日新聞
姫路市立青山小学校の男児2人が今年3月、公営住宅で一人暮らしの男性(85)が転んでいるのを見つけ、近くの大人に救急車を頼んで助ける出来事がありました。男性を長年見守ってきた民生委員によると、男性には自殺願望がありましたが、この出来事の後は「死にたい」と言わなくなりました。
男性は終戦前、父の仕事で家族と旧満州(現中国東北部)に渡りましたが妹を栄養失調で亡くし、引き揚げ後は父と離別し、戦争孤児になって養護施設で育ちました。妻には病気で先立たれ、息子とは人間関係がうまくいかなくなり一人暮らしでした。1日乗り放題の青春18きっぷで各地の名所旧跡を巡るのが楽しみでしたが、2年ほど前から体調を崩して外出は介助が必要でした。
男児2人が手を差し伸べたこの日、民生委員の岸岡孝昭さん(75)が訪ねると、「今から死にに港に行く」と話し、タクシーを呼んでいました。岸岡さんが外の車で見守っている時、死角の玄関外の階段まで出た男性が転倒していたのです。春休みでたまたま玄関近くで遊んでいた男児2人が、頭から血を流して動けなくなっているのに気づき、向かいの住宅ベランダにいた大人に119番通報を依頼しました。岸岡さんは男性が入居した1…
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