コロナも影響 山形県内の子ども自殺3倍に 子どもの命を守るには(さくらんぼテレビ) - Yahoo!ニュース
「はい。山形いのちの電話です。もしもし」 自殺防止を目的に、27年前に設立された社会福祉法人「山形いのちの電話」。毎日、午後1時から午後10時までボランティアの相談員が無償で相談に応じている。電話をかけてくるのは、子どもから高齢者までさまざま。年間の相談件数は7000件にも上る。 (山形いのちの電話評議員・伊藤和子さん) 「私たちは電話かけてきた人に何か解決策を出したりとかアドバイスをしたりとか、そういうことはしません」 かつて自らも相談員をしていた伊藤和子さん。これまでに受けた悩みの電話は延べ1500時間以上。中には、「差し迫った状況」の電話もかかってくる。 (山形いのちの電話評議員・伊藤和子さん) 「中学生の男の子から夜中に電話いただいて、『これから死ぬから!』『薬も準備したし死ぬ!』と電話をもらったことがある」 この中学生は両親が離婚し、母親に引き取られたが、どこにも居場所がないと感じ自殺を考えるようになった。 (山形いのちの電話評議員・伊藤和子さん) 「私が電話受けた時は夜中だったが、『1人でいる』と。お母さんは新しい恋人ができたみたいで、その人と会っていて『自分は夜中に1人でいるんだ』『学校にも行けない状態だ』という時に電話もらった」 相談の電話は、1時間半に及んだ。 (山形いのちの電話評議員・伊藤和子さん) 「どうしたらいいとか、そういうことは私にもわかりません。ただただ、彼のつらさをお聞きするしかなかった。時間かけてゆっくり聞いたら、ちょっと気持ちも落ち着いて。自殺するにもエネルギーがいりますからね。落ち着いて大丈夫だなと私はその時感じたので、とりあえずその日は終了した」 「人に(悩みの)話をすることでどれぐらい気持ちが楽になるのかをぜひ体験してほしい」 山形県内の自殺者の数は、2006年の381人をピークに減少傾向で、去年は180人まで減っている。しかし、最近の自殺者の内訳を見ると、小学生から大学生までを含む「学生・生徒」がここ3年で「3倍以上」に急増している。専門家は、コロナ禍が子どもたちに悪影響を及ぼしていると警鐘を鳴らす。 (山形県精神保健福祉センター渡辺祐子さん) 「学校に行って友達とたわいもない話をしたりという機会があったと思うが、今のコロナ禍で何気ない日常がことごとく失われて来ている。本来ならこうできたのに、ということができない。そうした意味で子どもたちは大人以上に閉塞感や見通しのつかなさの不安は大きいと思っている」 新型コロナの感染が広がった去年、全国で自殺した小・中・高生は479人と過去最多となった。 こうした中、子どもの自殺に特化した対策として県が今月新たに導入したのが、通信アプリ「LINE」を使った相談だ。 (山形県地域福祉推進課・松田康宏課長) 「面談や電話での悩み相談だとなかなか若い人は難しい、敷居が高い場合もあるので(LINEを導入)」 画面の右に出ているQRコードを読み取ってLINEで友達登録すると、相談ができる。時間は、午後6時半から午後10時。公認心理士や臨床心理士など専門の相談員が「文章のやりとり」で相談に応じてくれる。 (山形県地域福祉推進課・松田康宏課長) 「できるだけチャンネルを広げて悩んでいる方の相談を受ける間口を広げたいという意味」 夏休み明けは、子どもの自殺が最も多くなる時期。私たち大人は、子どもたちが出す小さなSOSをどのように受け止めれば良いのだろうか。 (山形県精神保健福祉センター渡辺祐子さん) 「(親は)どうしてもアドバイスしてしまったり激励してしまったりしがちだが、子どもが今思っていることをストレートに伝えられる、そういう聞き方をしてもらえたらいいなと思っています」
さくらんぼテレビ
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